淡色に染まりし憂愁

軽薄なる涙に魅せられて

1年以上もの守秘と過去

 「文章が好きならば、アフィリエイトを始めれば?」との慫慂を男性から受けて、右も左も分からないままに、それをひとまず始めた。

 さて、ただ今からは、静深という人間の規模が、ここまで大きく膨れ上がった、おととしの事件についてを、こちらに改めて記す。

 こちらの一件により私は、大学を1学年の前期をもって、退学せざるを得なくなる。

 さらには、妊娠という名の心懸かりが、私の心思を爾後は、際限がなく支配していた。

 ぼろぼろとなった私の心身に、一筋の光がまるで直射したように、精神科の病院で、当時に出会った最愛の男性。

 彼とならば、結婚は怖くないと真摯に考えていた中、昨年の3月に彼とは破局

 首ったけな男性から振られ、空洞みたくぽっかりとした心に、水をじゃあじゃあと注ぎ込むかのごとく、さまざまな男性たちと同衾する日々を経て、自分とは、けがれに塗れた人間だと言い聞かせた19歳の夏。

 元来は、おととしの事件から始まり、これさえなければ、私は精神科に入院する事がなく、元彼と出会う事も同様になかった。

 事件についてをただ今から記述する。

 2018年9月。

 私は出会い系アプリにのめり込んで、逢瀬する既定となっている男性が、梅田のHEP FIVEにお見えになる事を、そわそわとしながら、待ち構えていた。

 しかし、腹痛をその事由として、突如ドタキャンを食らった事によって、暇となってしまった私。

 1人で過ごす事は避けたいとの一心で、Twitterにてエンカにまつわるツイートを、一縷の望みを抱いて、すぐさましたのだった。

 その直後に、岡山県から滋賀県に、新幹線で出戻る予定でいるとのフォロワーから、そのツイートに対するレスポンスを私は認める。

 彼の名を、Twitter上の当時のそのハンドルネームでは、生存者ちゃんと呼び、彼と私とは、彼の鍵垢でのつながりを有していたのである。

 一人称は「うち」で、立命館大学の薬学部に在学しており、そうして、彼はまだ薬学生だった。

 駿台の模試においては、その成績が10位以内であるなどと、国立である大阪大学への進学も、夢ではないと本来は、嘱望されていたほどに、明晰な頭脳の持ち主という男性。

 彼とは、Twitterでやり取りを軽く交えたその後に、梅田駅から新大阪駅にまでゆく。

 地下鉄の切符を券売機で発券してから、それを手にして、私は、彼が待つ新大阪駅にまで、そそくさと出向いた。

 ちっとばかりしてから、私の前に姿を現したのは、黒髪の天然パーマに、黒縁でフレームの薄い眼鏡を装着して、身長が、私とさほど変わらない小柄な男性であり、服装は、白色のブラウスを着用しており、また、ジーンズをはいていた。

 ただ、彼と落ち合ったその時分、私は、いろいろな物を買い入れて、さらには、母親の小遣いのみでやり繰りしていたために、所持金がほぼ払底の状態にあったのである。

 梅田で遊ぶくらいなら……との甘い断を下していたそんな私に対して彼は、一場からの移動を、私に提案する。

 私が彼に向かって、自身の所持金の事情について告げると、彼は、私の分の費用もカバーするとの事で、その話に関しては、ひとまずまとまった。

 2人で電車にがたんと揺られながら、高野悦子さん、南条あやさん、二階堂奥歯さんの話題で歓談し、メンヘラ神さんとかつては、相互フォローの関係性にあった事を私は彼から拝聞しながら、天王寺区にまでそのまま向かった。

 その日の白昼はゲームセンターにゆき、人生で初めてとなる喫煙。

 その銘柄とは、ラッキー・ストライク・エキスパートカットであり、初心者の方でも気軽に吸える、タールの低い銘柄である。

 暮夜は、ドトールコーヒーショップにて、彼からアイスコーヒーをごちそうしてもらった。

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 彼が眼鏡の硝子越しから、私に柔和な笑み顔を向けて、にこにこと笑っていたあの顔様が、私の脳中に今尚張り付いたままであるのだ。

 彼は、カフェオレだか、カフェラテだかを飲みながら、私の話に耳を傾け、それに優しく相づちを打ってくれていた。

 以後は、グラスを乗せたトレーを、返却口にまで運搬してから、あべのハルカスに入店。

 彼がなぜ、大阪大学から、立命館大学に、その志望校を、変更せざるを得なくなったのか。

 それについてを、書店までの途上で聞き、併設された書店にて、聖書検定の参考書などを読み漁った。

 彼は帰国子女であるので、英語圏の参考書のページを、特に問題なくぺらぺらとめくり、その検定の内容についてを、私に仔細に口述してくれたのだった。

 それから、あべのキューズモールにまで転移するその間、エスカレーターの上で、彼が私の頭部を掌で、そっと優しくなでてくれた事は、前述したものと同様に今でも鮮烈に記憶している。

 きゅんとして、また、私ばかりが彼の所為の一つ一つに一々ときめいて。

 今になって思うと、その頃の私は、彼に恋慕を寄せるその一歩手前にいたのだろう。

 しかし、彼には当時、交際している女性がいた事を、後に知った。

 あべのキューズモールに転移してからは、そこに設けられた座席に腰を下ろして、彼と歓談に再び花を咲かせて、その玉響の後、ほろよいなどの缶チューハイを、彼に数缶購入してもらった。

 ドリンクとチョコレートもプラスで、その上は、楽しい一夜が、幕を開けたのだった。

 ラブホテルに初めて入店。

 部屋につながるそのボタンをワンプッシュしてからは、そのエレベーターにどきどきとしつつ乗り、入室後は部屋のデスクに、荷物の諸々をどさりと置いてから、私たちはさっさっと脱衣した。

 彼の性欲が、強大なものである事を、当初は知らないままに、彼と性行為に及ぶにあたって、彼の性行為におけるテクニックの巧みなそのしこなしには、とにかく喫驚した。

 おかげで私は、それですっかりぐたぐたとなる。

 それでも、わずかな余力を振り絞って、彼の期待に応えようとしたのだった。

 嫌われたくなかったから、それを拒否すれば、優しい彼から、叱責されるのではないかとの憂いが、私を彼との性行為に走らせたのである。

 それがひとまず既済した段階で、バスルームのテレビの電源を始動してから、2人で仲が睦まじやかに入浴して、その折に、彼が携帯電話から、アーバンギャルドさんの楽曲を、シャッフルで流しておられた。

 私は彼から、頭髪を丁寧に洗髪してもらい、体に至るまでをも、丁寧かつ、奇麗に洗浴をしてもらった事がうれしく、この夜半が暮れないようにと、心裏で1人祈った。

 ふかふかとしたベッドに、バスローブを着用せずに潜り込み、消灯してからは、睡眠障害から、輾転と何度も寝返りを打つそうした私。

 そのような私に彼は、「目をつむるだけでも効果的だから。ブルーライトはひとまず遮断して」そう助言した。

 彼の助言に従い、安定剤も睡眠薬も手元にないというその危機的な状況で、目をつむって空眠りすれば、彼が私の上体に、その片腕をすっと滑り込ませてから、私の事をそのまま抱き込んだ。

 彼のそのさり気ない配慮が温かかった。

 私がトイレットルームと、部屋とを幾度も忙しなく往来していたその時。

 彼が突如、その半身をベッドから起こし、布団からすっと抜け出て、ソファに座する私に、性行為を要求したのである。

 彼との先刻の性行為の気持ち良さも相まって、私はそれを快諾し、彼のそれに応じ、また、彼も同様に、私を楽しませてくれた。

 しばしが経過して、明け方に。

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 彼が私に作ってくれた、インスタントのそのホットコーヒーを、猫舌である私は、冷ましてから僅僅ばかり口にして、彼がホテルの代金の支弁を済ませたところで、私たちはホテルから、あべのキューズモールにまで立ち戻ったのだった。

 あべのキューズモールでは当初、ゲームセンターでレーシングゲームを楽しみ、昼前との事から、彼がフードコートでたこ焼きを購入して、私は彼からそれを分けてもらった。

 気配りが行き届き、さらには、優しいその性質。

 所持金がほぼ枯渇していたその中でも、私は彼とそのまま別れる事を拒み、「あなたの家に着きてゆきたい」彼にそう依頼したのである。

 彼は笑らかに、「おいでよ。家までの資金は工面するからさ」私にそう告げてから、私の頼みを承諾してくれたのだった。

 爾後は、あべのキューズモールこと天王寺区を離れ、彼が住む南草津駅にまで、私たちは東海道山陽本線に乗車して向かった。

 その途次で、「静深ちゃんはかわいいよ」そのような所思をぽつりと漏らし、彼にますますときめいて、私はそれを隠すように、じっと俯いていた。

 複雑なルートを運歩をする。

 そこでやっとこさ、彼が暮らす立命館大学のアパートにまで到着。

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 その初日は、部屋の整理整頓に着手して、映画のパンフレットを共同でまとめてから、夕刻に備えた。

 彼の自宅のバスルームにてシャワーを浴び、彼は、自身が調理したその夕餉に、デスソースを多量にたらしながら、「辛い、辛い」との悲鳴を上げて、その傍らでは、Amazonプライムで、ホラー映画をともに鑑賞した。

 しかし、不意に覚えたその違和感が、私の心情を途端に不気味なものとしてゆき、彼とともに過ごしながら、彼の事を恐れるそうした自分が、そこには併存していた。

 彼は、サイコパスに近い何かであるとの警鐘は、その当時、私の耳朶に、確かに届いていたのだった。

 その日の小夜も、性行為に及び、狭隘なシングルベッドの上で私は、彼を恐れながら、それでいて、彼の期待に応えたかったのである。

 性行為が済んで、トイレで内密に、当時のフォロワーさんと連絡を混じえながら、先方から感じられぬ人間らしさについてを、フォロワーさんに対し、私はひたすら説いた。

 2日目の朝。

 カーテンがぴったりと締め切られ、また、入日が遮光されたその室内は、夜陰のごとく暗く、私は、じわりじわりと来襲するその恐怖心によって、わあわあと涕涙してしまったのだ。

 私のそうした異変に気が付いたらしい彼は、ナルコプレシーでありながら、眠気の抜け切らないその体を、無理に起こして、私を一生懸命に慰め、鎮めようと、私に何度も何度も温和な音吐で声をかけた。

 私が落ち着いたところで、彼は、いつものように性行為の態勢に移り、私はその趣旨を把捉して、不器用ながら、それに応えた。

 彼は、飲食よりもこの通り、性行為を優先して、それが終われば用済みだと言わんばかりに、再度入眠の態勢に移るのである。

 当時は、それにただただ不信感を募らせていたものの、それが今ならば、依存症、あるいは、ナルコプレシーの患者に処方される、リタリンの副作用であるという事も分かる。

 彼は寝入り、昼餉を調理するとの気配が見受けられなかったために、私は諦めて、彼が昨夜調理してくれた夕餉を認める事で、来襲する飢えをしのいだ。

 薄暮、彼がようやく離床して、私たち2人分の即席ラーメンを調理してくれた。

 ただ、彼に対するその恐怖心から、シャワーで洗浴をしているその間も、私の心中を支配していたものというのは、純粋な恐怖であり、彼の家から、遁走してしまえたらよいのにと思った。

 即席ラーメンを認めるその間も、私の胸臆は、そうした感に絶え間なく覆われていた。

 その夜半は、クトゥルフ神話政治学で高名な『リヴァイアサン』の話などで盛り上がった。

 「またここに来ても構わない?」

 私がそのように尋ねれば、「ああ、構わないよ」それが彼と最後に交わした、静穏な会話だった。

 3日目の朝。

 昨日の朝と変わらぬ、薄暗がりな場景がそこにはあり、私はそれに慣れず、わあわあとまたもや泣き始めてしまったのである。

 しかし、昨日とは違い、彼は、そんな私をまるで疎んじるかのようにして、冷然にあしらい、それでいて性行為は要求した。

 従来とは異なる思い、嫌われたくないとの所願からではなく、とっくに嫌われており、もうこれ以上怖い思いはご免であるとの心願から、私は彼の要求に黙って応じた。

 以往、彼は眠りに就き、それから、小夜に至るまで、一度も目を覚ます事はなかった。

 外はすっかり薄暮となり、彼がそこでようやく起床する。

 私たちは、ウォッカ、あるいは、テキーラのベースを割るためのメロンソーダを、家から付近の自動販売機にまで、購買に向かった。

 以後はウォッカ、もしくは、テキーラのベースを、また、メロンソーダとをグラスに注いで割り、それを飲みつつスター・ウォーズのゲームをプレイした。

 私がゲームに下手であるという事、また、彼はその当時、同志社大学編入するための受験勉強に追われており、それらのストレスが重なったのだろう。

 私の体にアルコールが回り、私がベッドの上でぐったりとしている中で彼は、明らかにいらついた様で、トイレにまで喫煙にゆくのだった。

 ずかずかとした歩調で部屋にまで立ち戻り、そこで私に、恒例の性行為を要求するものの、私は起立が困難というほどには酔っ払っており、彼の要求を飲む事が、結果として無理に近かった。

 そんな私に、あるいは、全てに痺れを切らした彼は、横たわる私の頚部に諸手を伸ばし、私の頚部を全身全霊で圧迫したのである。

 冷え切った瞳、無感情な顔付き、「死にたい」ぽつりと漏らした一言によって、まさか本当に死ぬ事になるだなんて。

 酔いが回った体で、ぼうっとそのような事を思惟しながら、彼が頚部から双手を離し、ベッドに横臥したその頃。

 私は意識が明瞭となり、彼の元から三十六計を決め込むかのようにして、携帯電話を手に、トイレにすかさず駆け込んだのだった。

 そこで理性を喪失して泣き叫び、「殺される! 助けて!」との言葉をひたすら連呼しながら、フォロワーさんにそう頼み入る私がいた。

 フォロワーさんは、「始発でそちらにすぐゆく!」と告げて、彼との送話は、そこでひとまず切り上げられた。

 フォロワーさんをここでずっと待つべきか、否、このまま飛び降りてしまおうか。

 そうした葛藤が私の中で起こり、それらが衷心でせめぎ合うその音を、私はこの耳で確かに聞いたのである。

 結果として、彼の家を我慢がならず黎明に飛び出す事で、彼との一連の生活は、終止符を打ったのだった。

 以前に記した記事を元に、内容を分かりやすく加筆修正させていただいた。

 この後に起こる元彼との一件についても、また時期を見て記せたら、そのように考思をしている次第だ。

 

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